エキスパートインタビュー

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森永 宏喜
森永歯科医院 院長

【経歴】

1963年千葉県生まれ、1988年東北大学歯学部卒業。
東京医科歯科大学口腔外科を経て、1992年に出身地の南房総で森永歯科医院を継承開院、「健康増進型歯科」をテーマに掲げる。2012年にオーソモレキュラー医学と出会い、歯科と栄養、アンチエイジングを結びつけた診療スタイルを構築し情報発信を始める。2015年には世界120か国以上に2万6千人の会員を擁する米国アンチエイジング医学会(A4M)で日本人初の認定歯科医師(The American Board of Anti-Aging Health Practitioners , ABAAHP)となり、継続的に情報を収集。2017年よりオーソモレキュラー・デンタル(OMD)代表としてセミナー等を開催。2018年、第47回 国際オーソモレキュラー医学会(ISOM)世界大会にて演者となるとともに、松山 淳先生が代表理事を務める国際先進医療統合学会(WAAIM)ならびにA4M Japan 理事に就任。
点滴療法研究会ボードメンバー、日本アンチエイジング歯科学会常任理事。

1.点滴療法を始めるきっかけについてお聞かせください。

オーソモレキュラー栄養の勉強を始めると、血中濃度を一定以上に上昇させるための手段としてサプリメントだけでなく必然的に点滴療法が必要になりました。

2.点滴療法をどこで修得しましたか?

点滴の手技自体は大学卒業後、東京医科歯科大学の第一口腔外科にて病棟勤務を通じて習得しました。栄養療法としては点滴療法研究会に2012年に入会し研鑽を始め、その後A4Mなどで情報収集しています。

 

3.点滴療法の師匠はいらっしゃいますか?

柳澤会長はもちろんですが、健康増進を目的にした歯科の点滴レシピを監修する際に松山淳先生にもご指導頂いています。

4.点滴療法の得意分野は?

歯科外来での免疫力向上・感染予防目的でのマイヤーズカクテル(VC6~10g前後)

 

5.これまでに印象に残っている患者さんについてお話ください。

プレ・フレイル状態であった方にサプリメントと点滴療法を併用したところ、運動療法を取り入れていない(取り入れられる段階でないと判断していた)にもかかわらず、体組成で筋肉が増加しており、抑うつ的だったメンタルにも改善傾向がみられたこと。

 

 

6.森永歯科医院について。

「健康増進・アンチエイジング歯科」をテーマにした診療を行っています。歯科での栄養療法の裾野を拡げることが大事と考えていますので、スタッフと共に「健康寿命を延ばすチーム医療」を目指し取り組んでいます。

 

 

7.今、一番興味のある点滴療法は?

歯科外来で、術者患者の負担がなるべく軽い形で点滴療法を導入していくにはどのような方法が良いか考えなければと思っています。そのためにはワンショットも積極的に検討が必要と思っています。

 

 

8.点滴療法を始めたばかりの方へのメッセージをお願いします。

点滴療法研究会は点滴だけでなく、非常に幅広く包括医療を学べる場であることを驚かれた先生もいらっしゃるかと思います。これからの新しい医療を皆様と共に創っていければ嬉しく存じます。よろしくお願いいたします。

 

 

9.点滴療法研究会の今後の展望についてお聞かせください。

診療科の垣根が全くない研究会の強みを活かしていくことで、さらに大きなムーブメントを起こせるのではと期待しています。それには会員の先生方それぞれが積極的に情報発信していくことが求められていくと考えています。

 


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