幹細胞培養上清療法・エクソソーム療法


幹細胞培養上清療法・エクソソーム療法とは

私たちの身体には、体の組織や血液などを構成する組織細胞と、様々な種類の組織細胞に変化して新しい細胞を補充することができる幹細胞が存在しています。幹細胞は、骨髄、歯髄、脂肪組織、胎児や新生児の臍帯血等から採取することができます。幹細胞の特徴として、自己複製(同じ幹細胞を生成する)能力と分化能力があり、これらの能力は様々な再生医療に活用さています。

幹細胞培養上清療法およびエクソソーム療法は、この幹細胞を体外で培養する際の上澄み液(培養上清)を、点滴あるいは局注で投与する治療法です。幹細胞の培養上清には、成長因子、ホルモン、タンパク質など、細胞の再生・修復を助ける成分が多く含まれており、老化した細胞や傷ついた組織の再生に有効であると考えられています。
自身の細胞を抽出・培養・移植する幹細胞治療に比べて体への負担やリスクが低く、更に高額な再生医療よりも取り入れやすい金額で提供されるため、様々な目的での活用が広がっています。



幹細胞培養上清・エクソソームとは

幹細胞培養上清とは、様々なヒト由来の幹細胞を培養した際の上澄み液(培養上清)で、幹細胞が分泌した数百種類もの成長因子やタンパク質、ビタミン・ミネラルなど、様々な成分を含んでいます。
幹細胞培養上清は、培養した幹細胞の抽出元によって脂肪、骨髄、歯髄、臍帯(臍帯血、ウォートンジェリー)などの種類が存在しており、それぞれに成長因子やタンパク質などの含有量やバランスが異なると言われています。

エクソソームは培養上清に含まれる成分の一つで、「細胞外小胞」と呼ばれる細胞間の情報のやり取りを担うメッセンジャーとしての役割を持っています。
エクソソーム療法では、エクソソームのみを抽出したもの、もしくはエクソソームを多く含む培養上清が使用されます。
幹細胞培養上清に含まれる成分のなかでも、特にエクソソームは幹細胞の活性作用、抗炎症・抗酸化作用、皮膚や血管等様々な組織の再生作用に優れているという報告があります。

エクソソームのみを抽出する場合は、成分の効果に加え、他の成分を除外するため一定の品質を守れることがメリットであると考えられますが、一方で幹細胞培養上清に含まれる多種多様な成分の相乗効果を期待して、あえて混合物としての幹細胞培養上清を選択するケースもあります。



期待される効果・適応疾患

    点鼻・静脈点滴・局所注射により期待される効果が異なります。担当の医師にご相談ください。

  • 皮膚の再生、しわ・しみの改善
  • 脳梗塞
  • アルツハイマー病
  • AGA
  • 心筋梗塞
  • 動脈硬化
  • 糖尿病
  • 筋ジストロフィー
  • 脊髄損傷
  • クローン病
  • アトピー性皮膚炎
  • 慢性疼痛
  • アトピー性皮膚炎  など

プロトコル

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副作用について

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