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エキスパートインタビュー

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スティーブ・ヒッキー
Steve Hickey, Ph.D.
オーソモレキュラー医学会  編集委員

【経歴】

英国オープン大学で科学と数学の学位を取得、英国生物学協会会員。
マンチェスター医科大学、スタッフフォードシャイアー大学でビタミンCや他のビタミン・ミネラルによる癌の栄養療法について研究。現在は独立した生物物理学者として仕事を続けている。
Orthomolecular News 編集委員。これまでに、100以上の論文を執筆、ビタミンCに関する著書に"Vitamin C: The Real Story" (2010), "Cancer Breakthrough" (2007),"Nutrition Survival"(2005)" Science of Vitamin C"(2004)がある。

 

 

1.高濃度ビタミンC療法に興味をもったきっかけを教えてください。

ライナス・ポーリング氏の著書がきっかけで高濃度ビタミンC療法に興味をもちました。ポーリング氏の死去、間もなく、私と妻であるヒラリー・ロバーツでポーリング氏が提唱した高濃度ビタミンC療法について詳しく検証しようと思ったのがきっかけでした。

2.いつ、そしてどこで最初に点滴療法を学びましたか?

Dr.Fred Klennerと、Dr.Robert Cathcartのワークショップで最初に点滴療法に出会いました。彼らは、深刻な感染症の患者に対しての点滴療法における驚くべきレポートを教えてくれました。これがきっかけで、色々と調べてみると、個人で熱意を持って点滴療法に臨んでいるドクターたちによる数々の驚くべき点滴療法の効果のレポートが数多く存在することが分かりました。例えば、点滴療法研究会のセミナーでも来日したDr. Tom Levyは彼の著書である’Curing the incurable’の中で点滴療法の効果について伝えてくれています。

3.あなたの点滴療法に関して影響を与えた人はいますか?

Dr.Jim Jacksonの功績は、私たち世代の全てのドクターや科学者に影響を与えたと言っても過言ではないでしょう。Jimは、彼の功績に関して称賛を得ていませんが、現在の癌治療に関するビタミンC療法の理解のほとんどがJimの研究からできています。私は、彼の研究がより広く賞賛されることを祈っています。Jimが点滴療法研究会のボードメンバーに迎えられていることは会員にとってとても素晴らしいことです。

4.印象に残る患者について教えてください。

私は科学者であって通常患者を直接診る事はありません。しかしながら、最近、余命3ヶ月のステージ4の胃癌と診断されて私にコンタクトをとってきた一人の男性についてはとても印象があります。Johnは、化学療法を受けていましたが、それによって彼の免疫システムはおかしくなり、化学療法に耐えられなくなり数週間、集中治療室に入ることになってしまいました。その後、胃を取り除く手術を勧められた彼は、それを断りました。また、手術以外でも全ての従来の治療法を断りました。なぜなら、これらの治療は全て彼の寿命を延ばすことにはつながらないと思ったからです。それどころか、どんな治療も彼の命を弱くさせるものと思ったからです。そんな中、彼は私たちの著書Cancer: Nutrition and Survival and The Cancer Breakthroughを読みビタミンCによる治療を行うことを決めました。

病気になる前のJohnは、毎日長い散歩をしていました。彼は、このおよそ4マイルの散歩を行ってもいいかを従来の治療や手術を提案したドクターに聞きました。その答えは、今の体力では4マイルどころか少し歩いただけで体力もなくなり、戻ってこられなくなるので、今はそんな大変なことを考えずに残った体力を維持するためにも動かない方がいいとのことでした。


そんなことを言われたのも数年前の話で、Johnは今では末期がんの患者であった面影も症状も全くありません。Johnは今ではとても健康で元気です。毎日重たい荷物を背負って数マイルの散歩も楽しんでいます。Johnが彼の体験を人に話せば、人々は、彼の状態が奇跡的に回復したことと、栄養療法に基づいたビタミンC療法などをしたことや、彼が大好きな散歩をほぼ死を宣告されているときに行っていたことなどはただの偶然であると言うでしょうが、それでもJohnは元気になったのです。


5.点滴療法研究会の会員たちにメッセージをお願いいたします。

私が日本を訪問した際にみた日本における点滴療法の状況にはとても印象づけられました。あなた方の国、日本は近い将来、この点滴療法の分野で世界のリーダーとなることでしょう。3月に日本を襲った津波と原子炉の問題は、日本の人々に大きな打撃となっていることでしょう。このような時期にこそ柳澤会長やそのメンバーのドクターたちのように熱意あるドクターが必要だと実感しています。

6.イギリスにおける点滴療法の理解はいかがですか?

Dr. Damien Dowingが会長のThe British Society for Ecological Medicine(BSEM)はヨーロッパにおける点滴療法の主要団体です。残念なことにイギリスを含むヨーロッパでは栄養療法を行うドクターに対する政府の規制がとても厳しいのです。私のように臨床医ではなく科学者としてであれば規制は少なくなりますので、私自身は今の科学者の立場で点滴療法をみています。

7.今後、注目される点滴療法はどの分野だと思いますか?

点滴療法の主に急性感染症とショック状態に効果があると私自身は思っています。この分野に関する臨床レポートは驚くべき多数あります。もちろん、癌やその他の慢性疾患にも効果がありますし、栄養療法や抗酸化ベースの治療法としても効果があります。


歴史的にみて、死亡率の減少は公衆衛生学と栄養学の進歩に関連しています。医療は、その中でほんのわずかな役割を果たすにすぎません。ヘルスケアの将来は私たちの毒と特にサプリメントを含む栄養に関する知識向上にかかっていると私は期待しています。その中で点滴療法は他に類をみないほど効果のある治療法であり、健康維持の方法として注目されるでしょう。


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