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エキスパートインタビュー

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ウェルマン・シュレーダー
Welman A. Shrader, Jr., MD

【経歴】

1969年テネシー大学医学部卒。1975年より、家庭医としてのキャリアをスタート。従来の治療法に疑問を感じる中で、特にアレルギーと栄養学に興味をもち、1985年には栄養療法としての点滴療法を、1991年には、イギリスで発展 していたアレルギー療法のEnzyme Potentiated Desensitization(EPD)療法を始める。1992年より、アメリカで栄養学点滴療法を学べる唯一のコースであるAmerican Academy of Environmental Medicine(AAEM)の年間コースの講師を担当。その後、American College for Advancement in Medicine (ACAM) でも点滴療法を指導。2002-2003には、AAEMの会長を務める。点滴療法に関する論文も多数投稿しており、アメリカにおける点滴療法のパイオニアであり指導者でもある。

1.先生の経歴を簡単にお話しください

テネシー大学医学部を1969年に卒業後、ハワイにあるカウキニ病院(Kaukini Hospital)と同じくハワイにあるクィーンズメディカルセンター(Queen’s Medical Centre)での研修を経て、1975年より広大なサトウキビ畑のあるハワイ島(ビッグアイランド)で家庭医としてのキャリアをスタートしました。1986年には、アレルギーと環境に関する独自の治療をヒロ(Hilo)、コナ(Kona)、ワイメア(Waimea)のオフィスでスタートしました。1992年には、現在のサンタフェに移りました。人を治療するためにも自分のためにも、常に環境のいい場所を選んでいます。

2.点滴療法を始めるに至ったストーリーをお聞かせください

とにかく、患者さんを良くしたいという思いだけで点滴療法に関して色々とリサーチをしていたことは確かです。私が点滴療法をスタートした1985年頃には、現在の喘息薬はほとんど存在しませんでした。薬がない中で何とかしようと様々な点滴療法をスタートしたところ、驚くことにかなりいい経過がみられました。これが私の点滴療法を始めたきっかけです。

3.点滴療法に関する恩師はいらっしゃいますか?

今現在も慕っている師匠や恩師はいないのですが、私にとって点滴療法のヒーローをあげるならば、迷わずタホマクリニックのジョナサン・ライト(Jonathan Wright)医師とマイヤーズカクテルで有名なアラン・ギャビー(Alan Gaby)医師です。

4.シュレイダー先生が担当したなかで特に印象に残る忘れられない患者さんについてお話しください

ドクター歴が長いので印象に残っている患者さんは数えきれないほどいます。なかでも、私がまだハワイ島に住んでいた頃にマウイ島から診察に来た腎不全・肝不全の女性は強く印象に残っています。彼女は、日々症状が悪化する一方でドクターからは死を宣告されている状態で私のオフィスにやってきました。正直全く自信はありませんでしたし、むしろ、不安を感じながらも私が当時処方していた点滴療法の中で免疫系に効果のある”Super Immuno”を毎日1週間投与しました。すると彼女の症状は劇的に改善され、マウイに戻ることができました。その後3週間は週に1度点滴に通っていただき、ほぼ完治することができました。果たして彼女の何が悪かったのか、点滴療法がどう作用したのか、その時の私には全く分かりませんでしたが、死を宣告された彼女が劇的に改善し、素敵な毎日を送れるようになったという事は動かしようのない事実です。


もう一人、劇的に点滴療法の効果を体験した患者さんがいます。彼はフロリダ在住の男性で、足が日々悪くなり、その原因は不明でした。そしてドクターからは足の切断を言い渡されました。彼の栄養士は、何とか足を切断しないですむ手立てがないかと私に相談してきました。そこで私はマイヤーズカクテルを奨め、彼はすぐにフロリダでマイヤーズカクテルを投与してくれるクリニックへ駆け込みました。後の報告によると、週3回3週間のマイヤーズカクテルで彼の症状は劇的に改善し日常生活が問題なく過ごせるようになったとのことです。マイヤーズカクテル以外は何も試さずに症状が改善したので、彼もびっくりしていました。

5.ご自身の心身の健康維持のために行っている日課など教えてください

信じてもらえないかも知れませんが、まず私のメンタルヘルスケアに欠かせないのがコンピューターゲームです。頭をすっきりさせるのに私にはぴったりの娯楽のようです。それと、執筆活動も欠かせない作業です。また、現在アメリカ全土に約90名いる私が開発したアレルギーと自己免疫疾患用の点滴療法を使うドクターからの質問が毎日くるので、その回答を楽しんでいます。熱心なドクターからの質問に回答をするのは、その先にいる患者さんのことも点滴療法の今後の発展も含め、とても嬉しい作業です。肉体的な健康維持には毎週日曜日に2時間プレイするアイスホッケーと、週に2回妻と行う3キロ強のウォーキングを日課としています。

6.ご自身の食生活で気をつけていることはありますか?

ベジタリアンです。アメリカ人というよりは、むしろ日本人の食生活に近い食事をしていると思います。食事からの栄養はとても重要です。

7.点滴療法研究会のボードメンバーとして会員へのメッセージをお願いします

2012年5月に点滴療法研究会で講演をしましたが、会員の皆さんがとても熱心なので驚きました。既に高いレベルの知識をお持ちであり、私の講演に対する理解もそれに対する質問も当を得た素晴らしいものでした。これまで長い間米国で講演をしてきましたが、日本の研究会会員のレベルの高さに驚いています。この度、点滴療法研究会のボードメンバーに就任しましたことはとても名誉であり、日本の会員の皆様のレベルアップに関われることをとても光栄に思っています。

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