【症例】黄斑変性症、腰部脊柱管狭窄症

鎌倉元氣クリニック
院長 松村 浩道 先生

主訴:
右肩関節痛、両手指関節痛、腰痛、両膝痛

現病歴:
2016 年 3 月、犬の散歩中に転倒し、それをきっかけに右殿部痛が出現したが、特に医療機
関を受診せずに様子をみていた。同年 8 月頃より起床時に左手のこわばりと浮腫が出現したため近くの整形外科受診。血液検査と MRI 検査により関節リウマチ、腰部脊柱管狭窄症の診断にて、トラマドール、ロキソプロフェンの処方となったが、その後も痛みが改善し ないこと、歩行困難なども出現したため、同年 10 月 6 日当院受診となった。

理学的所見:
SLRT:両側(以下 bil.と記載)80°(±)、FNST:bil.(−)、Patric test:rt.(+),lt.(−)、Newton test:bil.(−)、表在知覚:L4,5,S1 ともに異常なし、深部腱反射:異常なし、MMT:痛みの影響もあり、前頚骨筋、長母指伸筋、腓腹筋、長母指屈筋がいずれも 4+/5 と低下
【Labo data】TG: 226mg/dl, CRP: 2.7mg/dl, Hgb: 11.9g/dl, Hct: 38.3% RF: 75U/ml, 抗CCP 抗体: 2.0U/ml 未満、他 W.N.L.

臨床経過:(
(オゾン療法の詳細、濃度・投与量、治療頻度、回数、効果などを記述)
G6PD 検査にて問題が無いことを確認した後、患者と相談の上、週1回の MAH を計画した。
初回(10 月 6 日)はオゾン・酸素混合ガス 20μg/ml, 50ml を患者自家血液 50ml と混合する MAH(オゾン総量 1,000μg)を実施した。その後、オゾン総量を漸増し、30μ g/ml,100ml(血液 100ml、オゾン総量 3,000μg)で治療継続した。治療前、痛みのため度々の夜間覚醒と歩行困難を認めたが、症状は次第に改善し、10 月 31 日には NRS:4/10 となり夜間覚醒も消失、自力での歩行が可能となった。
2017 年 1 月 12 日、痛みは NRS1/10 となり、杖を忘れるくらいにまで歩行能力も回復した。同日実施した採血にて、CRP: 0.06mg/dl, RF: 35U/ml にまで改善したため、本人希望により治療頻度を月に 1 回に減らし経過観察中である。

他の症例から学ぶ

症例一覧はコチラ

医療従事者向けセミナー セミナー 資料請求