点滴療法って危険?効果はあるの?種類・副作用・注意点を解説!

点滴は腕に針を刺すことから、なんとなく怖い・痛そうという声もよく聞かれます。点滴療法にはさまざまな種類があり、効果もさまざまです。

そして、血液中に栄養素を直接届けられることで、サプリメントや食事よりも効果が高く、早く効くというメリットがあります。正しく使えば安全で治療効果を得ることができる点滴療法。詳しく知ることで、不安感を払拭していきましょう。

点滴療法とは?どのような種類があるの?


点滴療法とは、人間のからだに必要とされるビタミン・ミネラル等の栄養素を、血管から点滴で直接入れる治療法です。脱水時や入院の際に行われるブドウ糖などの点滴とは違い、からだを望ましい状態に保つことを目的とした栄養素の点滴で、病気の予防・回復・再発防止や、アンチエイジング・美容、さらに感染症対策おいても幅広い効果が期待されています。元々体内に存在する栄養素や食べ物等に含まれる栄養素を点滴するので、副作用が非常に少ないのも特徴です。

【点滴療法の種類】


現在、点滴療法研究会で提案している点滴療法には、下記のような種類が含まれます。

■高濃度ビタミンC点滴
■マイヤーズカクテル点滴
■グルタチオン点滴(白玉点滴)
■キレーション療法
■血液オゾン療法
■エクソソーム点滴
■幹細胞培養上清
■NMN点滴  
など

ここからは特に三大点滴療法とも呼ばれる、「高濃度ビタミンC点滴」、「マイヤーズカクテル点滴」、「グルタチオン点滴」についてみていきましょう。

高濃度ビタミンC点滴


高濃度のビタミンCを静脈内に直接注入し、血中のビタミン濃度を高めることで、コラーゲン生成の促進、メラニンの生成の抑制、抗酸化作用など多くの美容・健康効果が期待できます。その他にも、かぜの予防、アレルギー症状の軽減、疲労回復、口腔内や体内の炎症鎮静、歯周病の予防など、幅広い効果が期待できる点滴療法です。また、がんの予防・治療や、がん患者のQOL(生活の質)改善や体調維持効果が、多くの論文で発表されています。

【具体的な治療内容】


アンチエイジング目的で行う場合の投与量と時間
1回10g~25gの点滴を30分から1時間かけて点滴します。

がん治療目的で行う場合の投与量と時間
1回25g~75gの点滴を1時間から2時間程度かけて点滴します。様子を見ながら最初は12.5g程度から始めることもあります。

効果には個人差があります。初回からすぐ何かしらの体調の変化などを感じる人もいますが、継続的治療が効果的なので、治療の計画や回数に関しては、担当の医師とご相談ください。

基本的には副作用がない点も魅力のひとつです。妊娠中・授乳中の方や糖尿病の方など、一部の人は受けられません。高濃度で点滴を受ける場合は、必ずG6PD検査と呼ばれる血液検査を受ける必要がありますので、注意しましょう。多くの医療機関で、25gもしくは50g以上の点滴を行う場合に検査が実施されます。

■高濃度ビタミン点滴による、がん、アンチエイジングの効果や副作用等について、
詳細はこちらの記事もご参照ください。

【ビタミンC点滴】ここをおさえて!良いクリニックの選び方4選

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マイヤーズカクテル点滴


マイヤーズカクテル点滴とは、人間のからだに必要とされるビタミンやミネラルなどの栄養素を、血管から直接入れる治療法です。疲労回復やアレルギー症状の緩和、うつ症状などにも効果があると言われています。また、歯科診療においても歯周病、抜歯後の傷の回復などに効果が期待できます。

【具体的な治療内容】


マイヤーズカクテル点滴では、一般的に、ビタミンB群・ビタミンC・マグネシウム・カルシウムなどを入れますが、クリニックや目的によって成分を調整する場合があります。
点滴にかかる時間は、1回およそ20分~40分程度です。
個人差がありますが、疲労回復などにおいては、2日~数日効果が持続すると言われています。継続的治療が効果的なので、目的に合わせた回数や頻度を担当の医師とご相談ください。

もともと人間の体内に存在する栄養素の点滴なので、副作用はほとんどありません。
過去にアレルギーの経験がある方は担当の医師にご相談ください。

■マイヤーズカクテル点滴による効果や副作用等について、
詳細はこちらの記事もご参照ください。

【花粉症】点滴療法でアレルギー反応を和らげる!

【マイヤーズカクテル点滴】倦怠感・疲労回復に栄養補給!

【マイヤーズカクテル点滴】不眠症とうつに効果的な点滴療法

グルタチオン点滴(白玉点滴)


グルタチオンは、肝臓などで生成される抗酸化物質のことで、3つのアミノ酸から構成されています。パーキンソン病の治療効果をはじめ、解毒作用や肝機能改善、美白効果があり、医療現場で広く使用されている成分です。中毒症状における解毒や、肝機能を助けるために保険診療の処方薬としても使用されている安全な薬剤ですが、口から摂取した場合の吸収率が低いため、高用量のグルタチオンを血管から直接補充できる点滴療法では、より高い効果が期待できます。

近年では、美容を目的に高用量のグルタチオンを点滴する手法が美容皮膚科などで人気です。シミやシワの原因物質を元から取り去るグルタチオン点滴の効果から、「白玉点滴」・「シンデレラ点滴」・「美白点滴」などとも呼ばれています。

【具体的な治療内容】


グルタチオン点滴は、目的によって配合量が大きく異なりますが、1回で600mg~1200mgの点滴を30分から1時間かけて点滴する手法が一般的です。ビタミンやミネラルなど、他の栄養素を混ぜて点滴することもあります。

二日酔いの回復など即日の効果が期待できるケースもありますが、持続的な効果を期待する場合は継続して点滴を受けることが必要です。

週に1~2回が理想的ですが、まずは1ヶ月に1回程度を目安に始めてみるかたも多いようです。
自分に合ったグルタチオンの量や、点滴の頻度については、担当医師と相談してきめましょう。

グルタチオンは副作用が少なく、非常に安全な薬剤です。日本では昔から妊婦のつわり対策としても利用されています。妊婦が使えるほど、副作用が非常に少ない安全性の高い医薬品であることがわかるかと思います。

■グルタチオン点滴による効果や副作用等について、
詳細はこちらの記事もご参照ください。

【美白・美肌】グルタチオン点滴(白玉点滴)の効果は?気になる副作用やお値段も

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点滴は痛くない?


点滴療法では、多くの場合ひじの内側の静脈に注射を刺し、薬剤をゆっくりと投与します。
針を刺す瞬間にチクッとしますが、とても細い針なのでそれほどの痛みではありません。
点滴で薬を入れている間に痛みが出ることはほとんどありませんが、静脈が細いために痛みが出るという人や、腕が重たく感じる人もいます。このような場合は、点滴を刺した場所から肩までを温めるなど、ちょっとしたケアで楽になるので、もしも痛みを感じたら遠慮せずに医師または看護師に伝えましょう。
我慢できないような強い痛みがある場合は、血管から薬剤が漏れている可能性があるので、すぐに医師やスタッフに伝えるようにしましょう。
稀に内出血を起こす場合がありますが、数日で無くなりますので心配する必要はありません。

クリニックに行く前に準備しておくこと


初めて点滴を受けるときには、医師との問診に備えて必要なことをメモしておくのがおすすめです。点滴療法にどんな効果を期待したいかという希望や、体調で気になる点、アレルギーや持病がないか、普段飲んでいる薬があればその内容など、答えられるようにしておくとスムーズです。

ほかの病院に行くときと同じように、いままでの病歴なども聞かれます。

点滴前に食事をする場合は、あまり満腹にならないよう軽めに済ませましょう。また、極端に空腹な状態も避けましょう。空腹時にビタミンC点滴をすると、人によっては血糖値が下がりすぎる場合もあります。また、身体が冷えすぎていると、血管が収縮して針が差しにくくなることもあります。

残念ながらどのクリニックも同じというわけではありません


~点滴療法の注意点~


基本的に大きな副作用がない点滴療法ですが、どこで受けても同じというわけではありません。適切な手順で施術をしないと、効果が低く、健康を損なう可能性が出てきます。以下のようなクリニックには注意が必要です。

・点滴についての効果・副作用についての説明が無い、または少ない。
・使用薬剤の説明が明確でない。
・点滴をする前に必要な検査(特にビタミンC点滴前のG6PD活性検査等)を説明無く省略した。
・点滴が我慢できないほど痛い。
・点滴中に体調が悪くなったが、対応がされなかった。
・高額なサプリメントの購入を強制された。

継続的に点滴を受けるにあたり、自身の健康に関する不安点や、点滴に関する疑問点に関して、納得がいくまで丁寧に対応してくれる医師やスタッフがいることがとても大切です。
信頼して通えるクリニックを探しましょう。

正しく点滴療法を提供しているクリニックを選べば安心!

点滴療法は副作用が少なく、さまざまな効果を期待できるので、私たちの生活の質をあげることができます。一方で、正しい施術を行わないクリニックが一部存在しているのも事実です。
点滴療法のクリニック選びには、点滴療法研究会が発行している認定医資格も参考になります。認定医資格は、点滴療法の正しい提供方法など複数の講座を受講した上で、試験に合格したクリニックだけが与えられるものです。
クリニック選びに迷った場合は、認定医資格をもつ医師、歯科医師のクリニックを検討してみてはいかがでしょうか。
点滴療法研究会ホームページのクリニック検索をぜひご活用ください。

この記事の監修医師

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