オーソモレキュラー栄養療法


オーソモレキュラー栄養療法とは?


オーソモレキュラーとは、ギリシャ語で「正しい」を意味するオーソ(Ortho)」と、「分子」を意味する「モレキュラー(Molecular)」を組み合わせた単語です。ビタミンやミネラル等の栄養素を正しく取り入れることで、病気の予防や治療を行う医療で欧米を中心に発展してきました。個人の体質や体調により必要な栄養素の種類や用量が異なります。

目的・適応疾患


下記は一例です。

積極的に病気の予防・治療を行う場合は、食事に加えてサプリメントや点滴で栄養を補給します。

<疾患別栄養素の投与例>

がん:ビタミンC、アルファリポ酸、サルベストロール
認知症:アルファリノレン酸、ビタミンC、コリン
糖尿病:アルファリポ酸
被ばく対策:ビタミンC、アルファリポ酸
うつ病:トリプトファン、ビタミンB12、オメガ、葉酸、亜鉛、ビタミンC、ナイアシン
慢性疲労:ビタミンB群、ビタミンC、チロシン、マグネシウム
SLE:アルファリポ酸
パーキンソン病:グルタチオン など

サプリメントによる栄養素の補充が必要な理由


積極的に病気の予防・治療するには、個人の体質や体調に合わせて特定の栄養素を特定の量で定期的に摂取する必要があります。
品質の変化や土壌・肥料の変化によって、野菜に含まれる栄養素は昔より大幅に減少しています。現代では、栄養量が多くなる「旬」の時期以外にも流通していることも、栄養素が減少している原因の1つです。
このようなことから、食事から大量の栄養素を摂取することは困難であり、また、身体にとって不要なもの(添加物や余分な糖質など)も多く摂取してしまいます。
サプリメントや点滴では、身体にとって不要なもの、悪影響を及ぼすもの、アレルギー源を避けることができます。

副作用について

栄養療法は、主に食事やサプリメントに含まれる栄養素を治療に用いるため副作用はほとんどありません。一時的に特定の栄養素が増えることで、体が対応できず、一過性の症状として、消化不良・下 痢・便秘・肝機能の低下・頭痛・嘔吐を感じる場合があります。
体調の変化を感じた場合は、摂取・服用をやめ、主治医にご相談ください。

各種点滴の副作用に関しては、各療法の情報ページをご参照ください。

治療費

■栄養カウンセリング:5,000円~20,000円程度■
■サプリメント 各種:3,000円~

自費診療のため、医療機関により金額は異なります。
詳しくは最寄りのクリニックへお問い合わせください。

法定記載事項

※各種点滴療法に関する情報は、各点滴の情報ページをご参照ください。


■ 一般的にオーソモレキュラー栄養療法で使用するサプリメントは、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない健康食品であるため、健康保険制度はお使いいただけず自費診療となります。

■ 本治療に用いられるサプリメントは、各医療機関が医師の責任のもとサプリメント卸・製造会社などから入手して使用します。

■ 一般的にオーソモレキュラー療法に使用されるサプリメントは健康食品であり、同一成分、同一性能の国内承認医薬品はありません。

■ 一般的にオーソモレキュラー療法に使用される栄養素は、諸外国で様々な臨床研究の対象となっており、服用を中止せざる得ないような副反応の報告はありません。しかし一方で、推奨される服用量や服用方法、体調や体質によっては副作用が起こる場合もありますので、各栄養素・サプリメントの摂取に関しては、主治医とご相談ください。

オーソモレキュラー医学会

点滴療法研究会は、国際オーソモレキュラー医学会および日本オーソモレキュラー医学会と提携しております。
オーソモレキュラー療法の詳細は、日本オーソモレキュラー医学会のウェブサイトをご参照ください。

日本オーソモレキュラー医学会



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