冬は、一年のなかでも体調不良が目立つ季節です。
「急に胃腸炎になった」「ノロウイルスが流行していると聞いて不安」「最近偏頭痛が増えた気がする」──こうした声は医療機関でも多く聞かれます。
しかし、これらの不調の背景には、表面には見えない“隠れ脱水”が深く関わっていることはあまり知られていません。
脱水と聞くと、「暑い夏の話では?」と思われる方が多いでしょう。
実は冬は、“隠れ脱水”が見逃されやすく、知らないうちに進行しやすい季節です。
この“隠れ脱水”が、ノロウイルスなどによるウイルス性胃腸炎の流行や、偏頭痛などの体調不良に大きく影響していると考えられています。
ここでは、
・なぜ冬は不調が増えるのか
・冬の脱水がどのように体に影響するのか
・高濃度ビタミンC点滴が有効とされる理由
を解説しながら、この時期を健康に乗り切るためのヒントをお伝えしていきます。
Contents
冬は「隠れ脱水」がもっとも進みやすい季節
◆夏より冬のほうが脱水になる──その真実
多くの方が勘違いしやすいのが、「脱水=夏・熱中症」というイメージ。
しかし、医療現場では、夏だけでなく冬の“隠れ脱水”も大きな問題になっています。
その理由は、冬特有の環境による 水分蒸発(不感蒸泄) にあります。
人は、汗をかいていなくても、呼吸や皮膚からの水分蒸発(不感蒸泄)により、1日におよそ800〜1,200mLの水分を失っています。
これを不感蒸泄といいます。冬は空気が乾燥し、暖房によって湿度が下がるため、この水分喪失が増えやすくなります。
◆冬の不感蒸泄にご注意!
「喉が渇かないから水分が足りている」これは大きな誤解です。
冬は、様々な要因から体内の水分が不足しやすくなります。
・外気が乾燥している
・室内の暖房で湿度が低下
・寒いと喉が渇きにくく、飲水量が減る
冬でも、呼吸をするたびに体から水分は少しずつ失われています。
冬は喉の渇きのサインが非常に弱いため、気づかずに脱水が進んでいく「隠れ脱水」が起こるのです。
冬の脱水が、ノロウイルスなどの胃腸炎に関係する理由
◆冬に胃腸炎が流行しやすい背景
ノロウイルスは、胃腸炎の原因となるウイルスの一つで、主に冬に流行します。
感染すると、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛などの症状が急に現れます。
冬に胃腸炎が流行しやすい理由として、以下の点が挙げられます。
・低温でもウイルスが生き残りやすい
・乾燥した環境でも安定して存在しやすい
・冬は家や職場など室内で過ごす時間が長くなり、人との接触が増えるため感染が広がりやすい
冬はウイルスにとって、まさに“天国”のような環境なのです。
◆脱水があると胃腸炎の症状が悪化しやすい
胃腸炎にかかると、
・嘔吐
・下痢
・発熱
・食欲低下
などが起こり、そのたびに体から大量の水分と電解質が失われていきます。
隠れ脱水が進んでいた場合、わずか数時間で脱水が重症化することもあります。
とくに以下の方は要注意です。
・高齢者
・子ども
・普段あまり水を飲まない人
・冬に頭痛・だるさが多い人
・便秘がち、または胃腸が弱い人
脱水が進むと、体の中の水分や血液の流れが不足し、疲れやすくなったり、めまい・頭痛が起こりやすくなります。
さらに重くなると、回復に時間がかかったり、体の抵抗力が低下して感染症にかかりやすくなることもあります。
◆胃腸炎後に「だるさが長引く」のは脱水が原因のことも
また、脱水状態にある場合、胃腸炎は治ったはずなのになかなか体調が回復しない・・・といった状態を引き起こす可能性があります。
「胃腸炎は治ったのに、なんだかだるい」
「食欲は戻ったのに疲れやすい」
こうした症状は“ウイルスが抜けていない”のではなく、脱水による体力低下や、ビタミン・ミネラル不足 が原因であることが多いのです。
冬に偏頭痛が増えるのも脱水の影響
「なぜ冬になると偏頭痛が増えるのか」この疑問にも、脱水が大きく関わっています。
◆知らないうちの脱水で偏頭痛が増える!
脱水になると血液が濃くなり、脳へ送られる血流が不足しがちになります。
その不足を補おうとして、脳は血管を広げようとします。
しかし、この“血管の広がり”が刺激となり、頭痛を引き起こすことがあります。
とくに冬場は、気づかないうちに水分が不足しやすく、脱水による頭痛が増える傾向があります。
・ズキズキ
・ガンガン
・片側に強い痛み
冬になって、これらの典型的な偏頭痛の症状が現れ始めた、という場合は、隠れ脱水も疑ってみましょう。
◆冬の偏頭痛の特徴
・起床時や朝方に頭痛が起こりやすい
・寒暖差で起こりやすい
・水分をとると軽くなる
・めまいや疲労感を伴う
特に朝の偏頭痛は、寝ている間の脱水が強く関係しています。
冬は寝ている間に水分が奪われます。
・暖房の乾燥
・毛布・布団で体温が上昇し、水分が蒸発
・6〜8時間の睡眠中は水が飲めない
その結果、朝起きた時点で脱水症状となり、偏頭痛を引き起こすのです。
また、冬は外の寒さと室内の暖かさの差が大きくなります。
この温度差が血管の動きを乱し、偏頭痛を悪化させることがあります。
冬の偏頭痛は、「脱水・寒暖差・血管の反応」が重なって起こりやすいと考えられています。
冬の不調に高濃度ビタミンC点滴が選ばれる理由
ここからは、多くのクリニックで冬に需要が高まる高濃度ビタミンC点滴が、なぜ冬の不調に効果的なのかをご紹介します。
◆胃腸炎後の身体の回復に必要な“ビタミンC”
ビタミンCは体内で以下の働きをしています。
・免疫細胞の活性化
・粘膜の修復を促す
・炎症の鎮静化
・ストレスによる消耗を補う
・抗酸化作用
胃腸炎やウイルス感染時は、身体が炎症と戦うため大量のビタミンCを消耗します。
このため、回復期には通常より多くのビタミンCが必要です。
しかし…
・胃腸が弱って食事が取れない
・水分すら受け付けない
・錠剤を飲むと胃が気持ち悪い
こうした状況はよくあります。
点滴なら“直接血管へ”届けられる高濃度ビタミンC点滴は、
・吸収率が高い
・消化器官(胃腸)に負担をかけない
・必要量を一気に補給できる
といった特徴があります。
経口摂取とは全くレベルの違う「血中濃度の上がり方」をするため、体力低下やだるさ、回復の遅れにしっかりアプローチできます。
◆脱水に対する基本のケアも同時に行える
高濃度ビタミンC点滴は、脱水そのものを“治す”わけではありませんが、水分と電解質を適切に補給しながら行うため、次のような症状にも対応できます。
・胃腸炎後の体力低下
・偏頭痛
・倦怠感
・免疫機能低下
これらを一度にケアすることができます。
これは、経口のサプリや飲み物では実現できない特徴です。
こちらの記事も参考にしてください。
▶【ビタミンC】点滴とサプリメントの違いは【血中濃度は数十倍!】
高濃度ビタミンC点滴を受ける際のクリニックの選び方や注意点や気になるお値段は下記記事を参考にしてください。
▶ インフルエンザ予防の新習慣!「負けないカラダ」の作り方
▶失敗しない!点滴療法クリニックの選びかた
冬の身体はビタミンCを大量に使っている
冬は、気温差や乾燥、感染症流行により、身体のストレスが増加する時期。
そのため、体にとって重要な役割をもつビタミンCの需要が高まり、消費されやすくなるのです。
【ビタミンCが消耗しやすくなる要因】
・感染症への抵抗
・炎症への対処
・精神的ストレス
・寒さによる体温調節
・乾燥による粘膜のバリア機能低下
つまり、冬の身体はビタミンCが足りなくなりやすい季節なのです。
ビタミンCが不足すると、
・免疫機能が低下する
・回復が遅くなる
・疲れが取れにくい
・肌荒れやくすみが目立つ
などの影響が出ます。
だからこそ、多くのクリニックでは冬に高濃度ビタミンC点滴が推奨されるのです。
こんな人は冬に高濃度ビタミンC点滴がおすすめ
・食事や水分がうまく摂れない
・胃腸炎後に体力が戻らない
・朝の偏頭痛が増えている
・ストレスや疲労が溜まりやすい
・風邪を繰り返す
・乾燥で喉や皮膚が荒れやすい
・1月〜2月に体調を崩しやすい
冬の身体は、見た目以上に負担がかかっています。
「なんとなく不調」「よく分からないけど疲れる」そんな状態を放置すると、感染症にかかりやすくなり、回復にも時間がかかってしまいます。
体調管理の一つの選択肢として、高濃度ビタミンC点滴を検討してみるのもよいかもしれません。
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冬に意識したいセルフケアと点滴の併用
高濃度ビタミンC点滴は非常に効果的ですが、生活習慣のケアも大切です。
水分補給
理想は、1日1.5〜2リットル。
冷たい水が飲みにくければ、白湯でもOK。
室内の湿度管理
40〜60%をキープ。
加湿器がない場合は、濡れタオルを干すだけでも違います。
睡眠
寝る前の水分補給を意識するだけで、朝の偏頭痛が軽くなる人も多いです。
免疫を意識した栄養摂取
・ビタミンCやビタミンDなどのビタミン
・タンパク質
・亜鉛やセレンなどのミネラル
・食物繊維や発酵食品など腸内環境を整えるもの
栄養不足が気になるときは、高濃度ビタミンC点滴の他にも、ビタミン・ミネラルを複数配合した栄養点滴もおすすめです。
今年の冬は、隠れ脱水に気をつけながら、身体の内側から整えるケアで健やかな毎日をお過ごしください。