治療の副作用について

CSクリニック副院長の大井節子と申します。御指導お願いいたします。これから、ビタミンC療法を始めたいのですが、考えられる副作用の発現機序について、教えてください。尿管結石、低血糖様症状、低カルシウム症状、見かけ上の高血糖の五つの点です。沢山質問して、すみません。
大井節子先生
ビタミンC点滴療法を導入する仲間ができることはとてもうれしく思います。副作用が5つではなく4つ挙げられていましたので、簡単にお答えいたします。

(1)尿管結石
ビタミンCの酸化によって体内でシュウ酸が生成されます。尿中シュウ酸Caまたはリン酸Caの溶解度を変化させるような因子,およびシュウ酸あるいはリン酸の濃度を上昇させるような因子はすべてカルシウム結石症の誘因になります。しかし、米国の施設の2万件以上の経験では、高濃度ビタミンC点滴療法では結石の生成は稀であると言われています。したがって、現在では尿管結石は無視して良いと考えます。なお、1~5gのビタミンCの点滴は結石を起こす可能性はあると私は考えます。私自身が2回の結石を経験していますが、彼らの報告を紳士手、自分に月に2回の30gの点滴をしています。

(2)低血糖
 最近のレポートでは特に副作用として挙げなくなっています。また、私自身も自験例で経験はありません。

(3)低カルシウム血症
ビタミンCがキレート作用でカルシウムと結合するためです。自験例でテタニー様症状まで起こした患者はいませんし、報告でも稀であると言われています。

(4)見かけ上の高血糖
実際に簡易血糖測定器で600mg/dl以上の値を示すことがあります。グルコースとビタミンCの構造式が似ていることに起因しています。2月24日の講演で最新プロトコルが紹介されますが、この件については注意喚起として下記の様に述べています。

糖尿病を合併するガン患者に15g以上のビタミンCを静脈内に投与した場合、酵素電極法による簡易血糖測定器で血糖を測定すると、見かけ上、血糖値が高値となる。投与したビタミンCの量にもよるが、IVC後8時間は見かけ上の高血糖、時にはケトン体陽性が生じる。簡易法ではなく、一般のヘキソキナーゼ法を用いれば正しい血糖値が測定できる。酵素電極チップによる測定では、ビタミンCとグルコースの両方を検知してしまうために鑑別ができない。これはビタミンC経口投与ではこの現象は生じない。したがって、血糖の自己測定をしている糖尿病患者、特にインシュリンの自己注射をしている場合に必ず警告と指導を行う必要がある。

Jackson JA, Hunninghake RE, et al. False positive blood glucose readings after high-dose intravenous vitamin C. J Orthomol Med, 2006; 21(4):188-190.

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