イレッサとビタミンC点滴の併用に関し

岩田レディースクリニックの岩田でございます。
下記の症例についてご指導下さい。

68歳、男性、肺癌にて化学療法4クール終了後、腫瘍の縮小、転移予防目的にて高濃度ビタミンC点滴施行中。
10月1日よりマニュアルどうり開始し,ビタミンC「フソー」にて74g週1から2回施行中。12月上旬より乾性の咳訴え有り、主治医にて画像診断施行されるも希望にて当院で施行した腫瘍マーカー検査の結果では、CEA;1.8→1.8ng/ml,
SLX;32→23U/ml,1CTP;5.0→4.3ng/ml、と改善を認めるも画像診断にて腫瘍の増大および右肩甲骨への転移診断される。
主冶医の今後の治療計画として、2009年1月よりイレッサの内服開始予定。

イレッサとビタミンC点滴併用は可能でしょうか?可能であれば点滴のタイミングは?イレッサの副作用軽減期待できるでしょうか?
患者さんはイレッサの副作用をとても心配されております。

ご指導の程よろしくお願いいたします。

ビタミンC点滴週1-2回としたら2ヶ月で10回ちょっと程度ですから、私の経験ではまだあまり効いていない状況で、腫瘍が大きくなるのは普通ですし、おそらく骨転移も小さいのが大きくなってきたのだと思います。30回程度以後は新たな転移は起こりにくいはずです。
ご承知のとおり、ビタミンCの抗癌剤の副作用軽減の多くは、抗酸化作用によります。イレッサは分子標的薬ですから、これは期待できませんし、私の経験でも、ビタミンCでイレッサの副作用(よくあるのは湿疹ですが)が減っている感じはありません。
間質性肺炎に関しては、原則1か月ほど入院していただいて(間質性肺炎のほとんどが1か月以内に起こる)、きちんと監視して使用します(毎日内服です)ので、現在はほとんど死亡者は出ていないと思います。もし間質性肺炎が起き始めたら、すぐ停止すれば間に合います。免疫抑制の副作用もなく、通常の抗がん剤よりはかえって使いやすい印象を私は持っていますし、腫瘍が半分くらいに減ったり消失する症例は多く、半数くらいの人は満足しています。ビタミンC併用でさらに効果が期待できます。点滴のタイミングは週2回なら月木とかでいいです。
もう一つの選択肢として、本人がイレッサに不安があれば、ビタミンCのみでもう1~2ヶ月様子見てもいいと思います。ただし最低週2回、できれば週3回でどうでしょうか(今が大事な時なので)。
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